『お塩の未知』動画より①
以下はこの動画を観た私が自分なりにまとめたものです。
https://www.youtube.com/watch?v=yiu-ywlgzj0
これは、2019年11月半ばに開催された講演のようです。
講演者は笹谷達朗さん『お塩の未知』という本を出版されている方です。
このご著書を使ってお塩の説明をされている様子をちょうど良い長さで紹介してくださっているので、まとめるのによいと思って使わせていただくことにしました。
今回のは、二時間程度の講演の最初の10分ぐらいです。
(まずは本の1ページ目から)
「塩梅」という言葉をご存知ですか?
知ってはいますが、私はあまり使わないですね。
「今日の塩梅どうですか?」というのは「今日は体の塩気はちゃんと足りてるの?」という意味なのだそうです。
つまり「体調はどう?」「調子はどう?」「ご機嫌いかが?」ということなのです。
昔はそうやって挨拶を交わしたらしいです。
今は健康のためには塩分を控える、減塩したほうがいいという風潮になっているので、この挨拶の考え方とはまったく真逆です。
確かにそうですが、どっちが正しいでしょう?
塩をたくさん摂るのと減塩するのと・・・。
プロの調理人はお客様に美味しく感じていただくためにお塩をぎりぎりまで効かせるのだそうです。
この場合の「料理の塩梅はどうだ?」という時は「塩加減はどうだ?」という意味ですね。
主婦として料理を作ってきた私としても味の決め手は塩の使い方ひとつだと感じます。
タニタ食堂に「美味しい減塩食」というキャッチコピーがあるのだそうです。
普通に減塩食って美味しくないからこその、このキャッチコピー。
これは矛盾の言葉ですよね。
「体にやさしい減塩食」とか「健康にいい減塩食」というのは理解できるけれども、「美味しい減塩食」には無理があります。
出汁を使おうが酢を使おうが無理と笹谷さんは言われます。
今回の笹谷さんのお話は、このように意味不明なことをやっている減塩食の真価はどうかというお話です。
味覚を感じるのは舌です。
塩味については舌に任せておけばよいと笹谷さんの言葉。
舌はベロとも言うからバロメーターならぬベロメーター。
いい塩梅はベロメーターに任せておけばよいと。
(2、3、4ページ目は飛ばしてありました。)
(5ページ目)
実はここが大切なことです。
お母さんのお腹の中で赤ちゃんは10月10日スクスク育ちます。
お腹の中の羊水は子どもにとって最高の環境なのです。
その羊水は実は塩水です。
本には0,85と書いてありますが、羊水はだいたい0,9%、つまり1%に満たない塩水なのだそうです。
赤ちゃんが産道を抜けて「オギャー」と息をして、そこからは初めて血液、赤い血潮の血液を全身に巡らせて一生を送るのです。
羊水で浮いて育って、これが0,85%の塩水、そして血液も同じく0,85%の塩分が含まれています。
0,85%以上でもない、0,85%以下でもない。
ここをちゃんと押さえておかないといけないようです。
塩分は体の中で作れないので、減塩して塩を入れないと体の中の塩分が減って来ます。
減塩しておかしくなる理由はここだということです。
(次に6ページに入ります)
海水の塩分濃度、しょっぱさは3,5%以上です。
人間の血液は0,85%で海水は3,5%だから海水は人の血液の4倍塩分が多いのです。
この数字を頭に入れておいてください。
海の塩には何が溶けているのか、何が溶けてしょっぱい、塩辛いのかわかりますか?
これはミネラルなのです。
海の塩辛い正体はミネラルが溶け込んでいるのです。
じゃぁ、ミネラルって一体なにですか?というとみんな迷いだします。
ミネラル・・・なんとも考えずに言ってるけれど、ここのところが私もあやふやです。
ミネラルは鉱物、要するに金属が溶け込んでいるのだそうです。
海に金属が溶けている・・いやいや、そのまんまの粒々で溶け込んでいるわけではないのです。
金属がイオン化して溶けているのです。
海はミネラルの溶けている宝庫です。
海の水、水分を飛ばして白く出てくる結晶は塩と言われています。
これぐらいは、私でもわかります。
じゃぁ、塩はなんですか?
塩って単に塩という認識しかない、情けない私⤵。
塩はミネラルの結晶そのものです。
つまり金属の結晶ということですね。
最近はよく「ミネラル不足」と言われています。
厚生労働省がミネラル不足ということを認めています。
ミネラルである塩を減塩してミネラル不足は当たり前。
確かにそうですね。
じゃぁ、どうすればいいの?
減塩減塩と騒がれて減塩してみたら今度はミネラル不足・・・。
こんな当たり前のようなことがわかっていないのです。
反省!
ではミネラルのお話を少ししておきましょう。
女性のみなさんはよく貧血気味で病院に行って鉄剤をもらったり、カルシウム不足だからといってカルシウム剤を出されて飲むのですが、実は人間の体はミネラルを吸収しにくい体にできているのです。
だから鉄剤を飲もうがカルシウム剤を飲もうが消化して吸収できません。
えー!!!!
ここからがとても肝心。
聞けば聞くほど当たり前なのに、世の中の騒ぎに巻き込まれて思考が停止していたとわかります。
何がいったいミネラルを消化吸収してくれるのかというと、それは海藻や植物、果物、野菜がミネラルを吸収するのですね。
確かに。
でもどうやって?
土に根を張り巡らせて根の先から酸を出して、金属である土壌の中のミネラルを溶かしながら吸い上げて取り込んでいくのです。
だから、植物の中に取り込まれたミネラルは水溶性になっていて、人間の体に取り入れたら、すぐに活用できるミネラルになっています。
我々は何故、野菜、果物、海藻を食べるのかというと、それはミネラルを摂るためと言ってもいいくらい、これが大事なポイントです。
ドラッグストアでマルチミネラルといって売っているものでは無理なのです。
それは摂っても出ていくだけです。
「ミネラル配合」とあっても出ていくだけなのです。
でもそういう商品はいっぱい作って売られています。
こういう大事なことを忘れてはいけないですね。
どんどん目からウロコが落ちる。
たった10分ほどの講和でこれだから、これを全部聞きたいって、そう思いませんか?
聞いてもテレビや新聞でいろいろ違う観点からのコマーシャルに出会ったり、お医者さんから鉄剤を飲めと言われたら、やっぱりこっちがおかしいのかなと疑ってしまいそう。
まだまだ確信とまではいきませんよね。
聞くだけって不確かな記憶になって消えていく。
それでメモしようとするけれど、なかなかまとめられない。
そんな私だからこそ、これをひとつひとつこうやってまとめていこうと、そう思いました。
同じような気持ちの人は、一緒にお勉強していきましょう。
ゆっくりしかアップできないかもしれませんが、よろしくお願いします。